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平成27年7月24日 参議院本会議(選挙制度改革)の山田太郎議員の答弁

平成27年7月24日 参議院本会議(選挙制度改革)の山田太郎議員の答弁を文字起こししました。

↓こちらのサイトで動画が配信されています。

参議院インターネット審議中継

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

---文字起こしここから

日本を元気にする会・無所属会の山田太郎でございます。

発議者を代表して井上義行議員にお答え致します。

 

まずは冒頭、前回、前々回の参議院選挙についての最高裁判決で、一票の格差違憲状態にあるとの判決がありながら、抜本的な改革が行われなかったという点について、本来、参議院議員として、もっと早くから時間をかけて抜本的な対策を行うべきでありました。国民の皆さまには深くお詫び申し上げたいと思います。

(一礼)

 

 

さて選挙制度改革法案の経緯についてのお尋ねがありました。

今回の選挙制度は、当初、参議院議長のもと各党の合意を目指して、選挙制度の改革に関する検討会が開催されてきました。ところが、自民党から党としてまとまった案が、いつまで経っても出てこないという経緯もあり、最終案が決められない状態に陥っていました。

 

その後、維新の党、日本を元気にする会、次世代の党、新党改革の4党で、今回提出を行った4県2合区を含む10増10減の提案をとりまとめたものであります。

 

日本を元気にする会はもともと、1人1票比例代表ブロック制を主張してまいりました。しかしながら、来年の参議院選挙を違憲状態のまま迎える訳にはいかないという強い思いから、一旦は自らの主張を下ろし、今回の一票の格差を2倍台にまで縮小させる案に合意するに至りました。

 

その後、自民党が加わり、最終的に5党で法案を提出するに至りました。5党の協議の中では、比例の選挙方法に変更を加えないことや、次々回の平成31年の参議院選挙までには、選挙制度の抜本的な見直しを行い、必ず、結論を得るなど、という話がおこなわれ、合意致しました。

 

本来であれば、こういった経緯や内容は、国民の皆さんにきちんと開示するべきであり、参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会で民主党公明党の案と平行して議論されるべき内容であります。今回こういった形で、委員会の審議が得られないまま本会議で採決されることは、密室政治と言われかねない、非常に残念な思いであります。

 

 

本法律の位置づけについてお尋ねがありました。

先ほど少し触れましたが、本法律案は平成28年の次回参議院選挙1回限りの法案であるとの位置づけです。5党の会議の中でも、その内容については特に議論され、最終的には付則7条に検討事項として明文化されています。

 

付則7条には、平成31年に行われる参議院通常選挙に向けて、参議院のあり方をふまえて、選挙区間における議員一人当たりの人口の較差の是正を考慮しつつ、選挙制度の抜本的な見直しについて、引き続き検討を行い、必ず結論を得るものとする、とあります。

 

次々回の選挙までと、検討期間についての明確化を図りました。また、参議院のあり方を踏まえて抜本的な見直しを行うこと、さらには、かならず、結論を出すということまでを明文化しております。参議院として、課題を先送りせず、最低限自分たちのことは自分たちで決めるという決意を示す、それを約束したものです。

 

 

今回の選挙制度改革の抜本的な見直し策をお持ちかとのお尋ねがありました。

最近の選挙では投票率が60%を割り込むことが当たり前のようになり、全体的にも投票率の低下、下落傾向が続いています。また、世代間の投票率の較差も顕著です。このような状況を解決するために、いくつかの具体策はあるかと考えています。

 

例えばインターネット投票です。これにより、自宅にいても、旅行期間中であったとしても、インターネットさえ繋がっていれば投票できるという仕組みの導入です。インターネットが繋がらなくても、これにより、例えば、駅やコンビニでの投票が可能になるなど、利便性が増し、投票率の向上に寄与すると考えています。

 

それ以外にも、世代別投票の導入や、将来を担う18歳未満の子供達に擬似的に投票権を与えるドメイン投票方式の導入なども考えられます。

 

最近、新聞社が行った世論調査によれば、1票の格差是正ということだけではなく、都道府県単位で、地域の代表を1人以上、国会に送り出すことが必要だという声もあり、参議院の独立性、自立性として、その検討も必要かと考えております。そしてそれは、将来的に、道州制が導入されることとなれば、各地域ブロックの代表という位置づけの検討も必要になるのでしょう。

 

付則7条にある、参議院のあり方をふまえて、ということについて、追加して申し上げます。

現状の参議院は、衆議院の決定を追随するだけで、そのカーボンコピーだと言われ(かね)ない状況にあると考えています。参議院の独自性を発揮するためには、例えば、党議拘束の仕組みを制限し、政党の党利党略に捕らわれない各議員の良識に任せた投票行動をおこなうのも一つでしょう。

 

参議院の一部の議席裁判員裁判制度に似せた抽選による参政員制度によって選ばれた有権者に割り当てて、市民感覚を国会に取り入れ、あらゆる人が政治参加できるようにすることや、被選挙権年齢の引き下げなどについても、議論をおこなうべきであると考えています。

 

 

最後に、若者に対してのメッセージのお尋ねがありました。

今の政治はシルバーデモクラシーと揶揄されています。これは有権者のうち、高齢者が占める割合が高いため、高齢者の意見が過度に政治に反映されやすいのではないかという状況を示しています。実際に前回の参議院選挙における、全投票者に占める60歳以上の投票率の割合は47.1%に達していて、今後さらに上がることが予想されます。

 

しかし、考えてください。平均余命等を考えれば、政治の影響をもっと受けるのは、若い世代なんです。そして、我々や先輩達世代が作ってしまった国の借金を背負うのは結局、今の若い世代です。医療、介護、年金制度など、将来の国の社会保障制度に若い世代は大きな不安を持っているのも事実です。

 

今回の18歳選挙権年齢引き下げによって新たに240万人の若者が選挙権を持ちます。次回の参議院選挙は引き下げ後初の記念すべき選挙です。若者には是非とも積極的に投票し、政治に意見を届け、自分達の問題として積極的に政治に参加してもらいたいと思っております。

 

そして、若い世代の方々にとって、息苦しい社会を作るのか、自由な社会を作るのか、制約の多い社会を作るのか、誰もが認められる社会を作るのか、チャンスが同じにある社会を作るのかは、それを決めるのは国会議員ではなく、若い方々を含めた国民の皆さんなんです。

 

シルバーデモクラシーと揶揄される状況を壊して、新しい社会を作っていくのは、若い世代の方たちなんです。我々も全力で応援します。政治をあきらめずに、是非一緒にがんばっていきたい、こう思っております。

 

以上で私の答弁を終わります。ありがとうございました。

---文字起こしここまで

※()内の補足は文字起こしをしたnnanjohによる